【第三話】救急車の中で考えていたこと
遠くから聞こえたサイレンの音に、少しだけ安心したあの夜。思っていたよりも狭い救急車の中で、冷たくなった夫の手をさすりながら、ただ「大丈夫」と祈り続けた密室での記憶。
遠くから聞こえたサイレンの音に、少しだけ安心したあの夜。思っていたよりも狭い救急車の中で、冷たくなった夫の手をさすりながら、ただ「大丈夫」と祈り続けた密室での記憶。
「なんか体が変」。突然の夫からの電話。脱衣所でのくしゃみ、青白い顔、ボソボソとした声。日常の中に潜んでいた「違和感」が、私たちの人生を大きく変えた瞬間の記録です。